Gガンダム以降の、複数ガンダムが出てきて戦うという「定番」の嚆矢となったと評される0083。
GP02Aはガンダムの記号を持ちながらジオン系のシルエットを持つという、「悪役ガンダム」に相応しいデザインを施された秀逸な「キャラクター」です。その代わり、良いプラモデルにあまり恵まれない難しいMSでもあります。
キットについて
GP01同様、評判のすこぶる悪いキット。色分けやギミックの不十分さに加え、些かプリティなプロポーションにまとまっていたり、箱の完成写真の印象が悪かったりで、褒めている方を見かけません。
パーツごとの形状は設定画をちゃんと把握している…というのは旧キットの美点を挙げる際の常套句なのですが、このGP02Aについてもそれは当てはまります。当機の立体化の難しさをよく示していて、忠実に再現すべく接続を設計すると、妙なプロポーションになってしまった…ということなのだと思います。
改造、塗装など
GP01と同様、各部をボールジョイント化し、肩部を上に上げ、脚部を下に下げることで少々プロポーションを調整。これだけでも結構印象が変わって面白いです。
ハンドパーツはビルドナックルズ等を使用せずキットのまま。面倒だったのもありますが、バズーカを構えるハンドパーツの軸が独特の曲がり方をしているので、そのまま使った方が綺麗にまとまると判断しました。
塗装はGP01と同様の手順ですが、ホワイトはグレーを多めに調色したホワイトです。ブルーはコバルトブルーとインディブルーを使い分けましたが、ちょっと分かり難い仕上がりになってしまいました。各部を塗り分けるのは結構大変ですが、塗り分けがうまく行くと結構格好良い完成品が手に入ります。
各部ショット
排熱機能を兼ねた大型のシールドが特徴。何故かキットのシールドの成形色は黒に近いグレーなんですよね。この辺りの意味不明な設計も不評の原因の一つなのかも。
怒り肩+ちょい足長、ちゃんとした接地を担保することによって、かなり印象が変わるキットです。頭がちょっと大きい気もしますが、設定画でもまあまあ大きいので悩ましいところ。
裾が大きく拡がった脚部にドムやゲルググの雰囲気が宿っています。展開ギミックこそオミットされていますが、バインダーの造形はかなり良いです。
後発のどのキットでも構えるのが難しいバズーカを難なく構えられるのが当キットの美点。砲身はちゃんとシールド内に格納できたりと、最低限特徴的なギミックを取り入れているのが良いですね。
ビームサーベルが付属。腰のグリップは一応取り外し可能ですが、引き抜いたようには見えないのでイマイチですね。
このキットもあおると巨大感が強調されまくって格好良すぎます。このアングルだと、逆に頭部の大きさが活きてきますよね。
0083はGP03の旧キットも積んでます。ファーストの旧キット大群を片付けるのが先か、それとも…??