手のひらサイズで超絶ディテール、スター・ウォーズ・ビークルモデルの第5弾は、Yウイング。
エピソード4時点では既に旧式のスターファイターという設定で、おおよそのメカが剥き出しになったデザインは、強烈な印象を残します。後にエピソード1〜3におけるポッドレーサーなどにもその雰囲気が継承され、同質のテクノロジーが連続している世界観に裏付けが行われました。
いわゆるネイキッドスタイルなので、そのディテール密度も相当なものになるわけですが、そのあたりはさすがビークルモデル。同シリーズのラインナップ中でもダントツの密度を誇ります。
キットについて
その凄まじいディテールを再現するために、超細密モールドの施されたシンプルな形状のパーツを前後左右からくっ付けていくという、面白い感覚を味わえるキットです。
基本的に、塗装を簡便に行えるようパーツ分割されており、組み立て、塗装共に難易度はかなり低いと思います。それでこの完成品が手に入るのですから、驚愕以外の何物でもありません。
なお、カラーリングはシールでほぼ補うこともできますが、シールを貼り付けるパーツには細かいモールドが入っているため、塗装の方がはるかに完成度を上げられます。イエローや水色部分など、個別に塗装が必要となる部分の面積も小さいため、筆塗りでも充分だと思います。
塗装について
黒サフから基本色の塗装はいつもどおり。基本色はMr.カラーのGXクールホワイトをベースに、色々な種類のグレーを現物合わせで混色しています。イエローとブルーについても適当に混色しているため、レシピは忘れました(笑)。
ガイアカラーのクリアブラックでプリシェードした後、Mr.カラーのスーパークリヤーつや消しでコート。その後、Mr.ウェザリングカラーのマルチブラックやラストオレンジでウォッシングしています。
なお、アストロメクドロイドは、定番のR2-D2ではなく、赤いR2-D1仕様としました。
いつもの如く、バーニア部にはシルバー+蛍光ピンクを吹いています。例によってブラックライトで光らせるためです(今回、巧く撮影できなかったため画像は割愛)。
各部ショット
パチパチと簡単に組めてサッと塗っただけでこんな完成品が手に入るんですから、凄いですよね。しかも手のひらサイズとは思えない密度ですよ…。小さいので加工は難しいですが、コクピットを作り込むといった工作もアリですね。
ノズル付近のシャープさと、本体の無骨さのギャップが魅力。実際に配管されているようなリアルさが凄いんですが、このパーツを設計する手間を想像すると気が遠くなります…。
例によってスタンドは基部がボールジョイントになっているので自在に角度を変更できます。ちょっと汚しが大人しめになってしまったように思います。
下面も全く手抜かりはありません。モールドの塊です。いやぁ、ビークルモデル…凄いですね。手間と完成度と価格を勘案すると、個人的には同バンダイのスケールモデルシリーズよりも断然こちらをオススメしたいところです。
第6弾は、まだスケールモデルシリーズではラインナップされていない旧三部作のミレニアム・ファルコンです。とりあえず組み立て始めていますが、他にも色々並行してやっているので、完成はいつになることやら…。