数あるガンプラ旧キット群の中でも、0083の旧キットはすこぶる評判が悪い。直前の0080シリーズが意欲的なギミックと組み立てやすさ、秀逸なスタイリングで高い評価を受けたことで、後続作品への期待も大きかったわけですね。
OVAのとんでもない完成度の高さに比して、キットシリーズはかなり見劣りするものでした。特に初期の2体であるGP01とGP02Aは、色分けもギミックも不十分で、「価格を抑えるための仕様」と謳われている割には高いという、なんとも形容しがたい内容でした。
劇中、このFb仕様は、GP01に宇宙戦用の装備を急遽追加したものとして登場。汎用性の高さを描写していました。
キットについて
キットはGP01とFb仕様のコンパチとなっており、劇中どおりの装備追加と換装を楽しめるのかと思いきや、頭部と腕部、武装以外、つまり胴体と肩アーマー、脚部がまるまる2体分セットされているという仕様。一応、完成後も腕部等は取り替えられるようになっているので、組み替えて換装前後を再現することはできます。
Fb版は脚部の関節がボールジョイント化され、ポージングの自由度が上がっており、短期間でユーザーの声を取り入れたものと考えられます。換装前のGP01は脚部が逆襲のシャア期のような構造で、かなり厳しいものとなっています。
改造、塗装など
脚部はFb版に倣ってボールジョイント化。肩部は位置を上げるついでにボールジョイント化しましたが、強度的にしない方が良かったですね。拳はビルドナックルズ角を使用しています。
塗装はアクリジョンベースカラーのサフ、水性ホビーカラーによるエアブラシ塗装&筆塗りになります。白はホワイトとホワイトグリーンの混色ですが、混ぜてみるとグランプリホワイトと大して変わりませんでした(笑)。青はインディブルーをチョイス。
各部ショット
評判の悪いキットですが、MG以降のGP01と異なり、設定画のスタイルをトレースした「当時品」の雰囲気が色濃く感じられる貴重なキット。股と足首をボールジョイント化し、肩部を上に移動させるだけで、かなりスタイルが良くなります。
各部の造形は悪くなく、曲面主体のシェイプと適度なディテールが映えます。
特に腕部可動に不自由はないので、なかなか格好良いポーズが取れます。
ビームサーベルも付属。クリアパーツ等ではないので塗装が必要です。
あおり気味で撮るとこのキットの真価が分かります!
Fb版。頭と腕以外がまるっと別物なります。こちらもパーツの完成度は高く、やや大味なフルバーニアン装備を良いバランスにまとめ上げています。
コア・ファイターのパーツを兼ねるバックパックが特徴的。大きすぎず小さすぎず、ベストなバランスですね。
ビームライフルのスコープ部には真ん中の突起がないので、ジャンクパーツを取り付けておきました。
なんだか微妙なポーズになってしまいました。武装は換装前後で共通です。
こちらもあおり気味だと素晴らしく格好良い! 旧キットのスタイリングは侮れませんね。
バックパックに前部を取り付けて、コア・ファイターを組み立てることが可能。Fb版になって、急激にプレイバリューが上がるあたり、かなり厳しいユーザーの声があったんでしょうね…(笑)。
造形もなかなかシャープで、HGよりも設定画に近いスタイルになっています。
さて、次はGP02Aに続きます!