"Plamo" logs

童友社 JoyJoyコレクション 1/800 姫路城

 超ロングセラーである童友社の「城プラ」。

 たまに新規金型による新製品がリリースされる事もありますが、この低価格帯のJoyJoyコレクションシリーズは、玩具量販店や家電量販店にも必ず置いてある定番商品で、特に大阪城とこの姫路城辺りはよく数が出ているようです。

 私自身幼少期より、このプラモを手にとっては、怪獣消しゴム等のジオラマベースとして使用したり、また箱庭的な興味から作ってみたりはするのですが、「組み立てるだけ」ならばハードルは低いものの、塗装までするとなると意外に難易度が高いのも特徴です。

 その一番の要因は、似通ったパーツの管理が結構大変なのと、超ロングセラーならではの金型劣化により、パーツの合いのすこぶる悪い箇所が多く存在する事、そして「城プラの語法」に則る事の難しさに尻込みしてしまう事、といった処でしょうか。

 今回、それらの問題を解決するだけの経験が蓄積されたと勝手に思い込み、挑戦致しました(笑)。

童友社 JoyJoyコレクション 1/800 姫路城

 パーツの管理は置いておくとして、まずパーツの合いの悪さですが、これは説明書の工程通りに組み立てるのではなく、石垣パーツの上にちゃんと乗るようにビルドしていく方式を採り、その上で組み付けられないパーツは削り、隙間の空くパーツにはポリパテを盛るといった、基本工作を繰り返しました。

 まぁ、ごく当たり前の事をやっただけですが、それでもパーツによっては対処しきれないものも残りました。この辺り、適度に手抜きをしてストレスにならないようにします。小スケールですし(笑)。

 塗装に関しては、石垣をリューターで深く掘ったり、石一つ一つを塗り分けたりといった「城プラの定番」は全く行わず、完全に普段のキャラクターモデルの塗装方法を踏襲しました。いわば、黒サフからの黒立ち上げに、エナメル系のスミ入れやウェザリングマスターのドライブラシを施すといったものであり、「リアル」かと言われれば全然「リアル」ではありませんが、「リアルな雰囲気」かと言われれば、「それなりに」という感じになったのではないかと思います。

 ちなみに、殆どの色をガンダムカラーでやってしまったという辺りも、キャラクターモデルばかり作っている私ならではだと思います(笑)。

童友社 JoyJoyコレクション 1/800 姫路城

 黒立ち上げ、安っぽさを消すには実に有効だと思います。

童友社 JoyJoyコレクション 1/800 姫路城

 名物の「草むらパウダー」は、木工ボンドを使用すると巧くいくという話を目にしたので、それを試してみました。勿論、下地は量産ザクIIの濃緑&薄緑でややグラデ気味に塗ってあります。

童友社 JoyJoyコレクション 1/800 姫路城

 屋根瓦はスミ入れとドライブラシの効果が顕著に出ています。

童友社 JoyJoyコレクション 1/800 姫路城

 石垣のモールドは、金型劣化なのか、かなり薄くなっており、既にスミ入れでも目立たないレベルになっています…。階段等は簡略化されていても存在感がありますね。

童友社 JoyJoyコレクション 1/800 姫路城

 天守閣は「顔」にあたる部分ですが、屋根瓦のパーツと白壁のパーツの合いがかなり悪いです。特に三角の部分は隙間が目立ちますが、意外に気にならないレベルかも知れません。

童友社 JoyJoyコレクション 1/800 姫路城

 スポンジによる植樹は、妻と下の子にやってもらいました(笑)。指示にない「つつじ」を植えたのは妻のアイディア。適度な密度が生まれて正解でした。

 城プラはなかなか楽しく作れるのですが、飾る場所を取るので数はこなせませんね。季節性のブランクおよび仕事の関係によるブランクを解消するつもりでしたが、良いリハビリになりました。

tags:その他童友社

published at: 2013/06/15

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