"Plamo" logs

ハセガワ 1:72 VF-1 バトロイド バルキリー

 旧イマイの再販系を積んでおきながら、ハセガワの方を作りました 笑。

 「超時空要塞マクロス」本放送当時のVF-1がもたらした衝撃は、今でも忘れられません。当時はプラモよりもタカトクトイス製の1/55変形トイの方にインパクトがありました。追加装甲のアーマードも買って貰いましたねぇ。

 旧イマイの1/72可変モデルも組んだ覚えがありますが、小学生には完成させるのがやっとでした。

 さて、いわゆる「ハセバル」の愛称で呼ばれる当キットですが、リリース当時の衝撃と言ったら…。あの「航空機のハセガワ」がロボットプラモを出すなど考えもしませんでしたからね。

 そしてリリースされた当キットの素晴らしさたるや、これまた驚き。確かにガンプラとは、ロボットプラモとしての組みやすさや完成後の遊びやすさなどにおいて色々厳しい点はありますが、ある程度のポージングが可能なディスプレイモデルとして「さすがはハセガワ」と唸らされるものでしたから。

キットについて


 航空機で名の知れたメーカーならではのハイディテール、ファイターを想像させるパーツ構成と、非変形の割り切りとを巧く折衷した設計、高品質なデカール、繊細なモールド等々、美点を挙げればキリがない名キット。

 一方で、まだ可動に関してのノウハウ不足が感じられる時期でもあり、関節強度や可動範囲には不安な部分もあります。しかしながら、丁寧に組み上げれば「たちまち瓦解するような強度」ではありませんし、そこまで派手なポーズを要求されるようなメカでもないので、その辺りに不満は感じません。

 なお、このキットはJ型、S型、A型のコンバーチブルとなっており、頭部が三種付属し、大判デカールにすべてのバージョンのマーキングが印刷されています。いずれを組む場合でも、一部の塗装は必要となります。

塗装について


 まず塗装前ですが、合わせ目は比較的処理し易いキットだと思うものの、意外とヒケとの格闘箇所が多く、少々時間を取られます。塗装への配慮が行き届いたパーツ構成ではあるので、一部マスキングが必要な箇所は除き、塗装自体は比較的楽に進められるでしょう。

 基本塗装はすべて水性ホビーカラーです。下地は水性サーフェイサー1000。白はガンダムSEEDカラーのディアクティブホワイト。このディアクティブホワイトは正に「福音」で、ライトグレーFS36495の代替を探していてようやく「丁度良い」ホワイトに出会いました。

 他にシャインレッド、黒鉄色、焼鉄色、RLM75グレーバイオレット、ミッドナイトブルー、クリア系、メタリック系を使っています。

 墨入れはMr.ウェザリングカラーのマルチブラックで。モールドが繊細なので、うすめ液等での拭き取りだと消えてしまいます。そこで、1日ほど乾燥させた後、メラミンスポンジでこすり落とすという技を編み出しました。やり過ぎると塗装まで剥がれてしまいますが、非常に簡単で成功率も高いので、今後はこれで行きます。

 シェーディングはするかしないかを迷ったのですが、結局することに。ややうるさいシェーディングになりましたが、80sロボなので良しとします。

 トップコートは塗装面とデカール面とで発生する質感の差に気を付けつつ、慎重に砂吹き〜ベタコートまで4コートくらいしています。

各部ショット


ハセガワ 1:72 VF-1 バトロイド バルキリー

 言うことなし!な理想のバトロイド。80sロボの「丸さ」ではなく、あくまで航空機由来のロボットとしての魅力に溢れています。80sそのものの魅力は旧イマイ版の再販を待つしかないんですよね(WAVE版1/100もいい線行ってるらしい?)。

ハセガワ 1:72 VF-1 バトロイド バルキリー

 ガンポッドの構えは自然です。頭部造形もシャープで充実感があります。マルイチモールドにはデカールが用意されており、丁寧に馴染ませると塗装のような完成度になります。

ハセガワ 1:72 VF-1 バトロイド バルキリー

 S型頭部も作りました。この組み合わせには妙な新鮮さを感じます…。

ハセガワ 1:72 VF-1 バトロイド バルキリー

 A型の頭部も作りました。こちらはあまり違和感がないですね。

ハセガワ 1:72 VF-1 バトロイド バルキリー

 胴体上面もハイディテール。ガンポッドの文字はデカールですが、本来はもっと小さいフォントのものです。そちらはマークセッターが乾かないうちに乾燥機に入れてしまい、熱でフニャフニャになってしまいました。完成写真のデカールは本来S型の脚部に貼る物で代用しています。

ハセガワ 1:72 VF-1 バトロイド バルキリー

 リアビュー。両翼は可動式になっている贅沢な仕様。バックパックは細かくパーツ分けされており、変形要素を感じられるものとなっています。

ハセガワ 1:72 VF-1 バトロイド バルキリー

 設定画風のポーズ。パーツ精度が高く、ロボットプラモ以外を組んだことがあれば、特に苦も無く組み上がるでしょう。各所に配されたクリアパーツが豪華。

ハセガワ 1:72 VF-1 バトロイド バルキリー

 全身の面構成が分かるショットで。このバトロイド、実は素立ちが結構難しいのでした。ポーズを付けていないと、なんか緊張感に欠けるんですよね。

ハセガワ 1:72 VF-1 バトロイド バルキリー

 上から。このアングルだと素立ちでも格好良い。脚部のスジ彫りを少々失敗してヘロっているのが分かってしまいますねぇ…。

 この勢いで、ファイターとガウォークも進めていますが、他にも色々並行してしまっていて完成は遠そうです。三形態を早く並べたいですねー!

tags:マクロスハセガワ

published at: 2022/08/25

© sirmiles.com 2022-