もう随分前(2008年?)の事になりますが、アオシマから完成度の高いナイト2000が発売されると聞き、模型店に予約までして購入して作ったのが、シーズンIII仕様のモデルでした。
その当時は、まだエアブラシもコンプレッサーもなく、簡易エアブラシをエア缶に繋いで塗装していましたが、カーモデル自体を作った事がなかったので、その完成品は惨憺たる有様でした(笑)。
エアブラシを入手してからは、ガンプラを中心に色々な塗装を試して経験値を積み重ね、その後カーモデルとしては、MATビハイクルを作ったり、戯れに上記のナイト2000・シーズンIIIの塗装をやり直したり(これは大失敗…)しました。そんなわけで、今度こそ、ちゃんとナイト2000を作りたいと思っていたわけです。
時々、通販サイトを見たりしていたのですが、遂に近所のリサイクルショップでLED付きの限定版を安価にて入手。同じシーズンIII仕様ではつまらないので、最終シーズンであるシーズンIV仕様としました。
一応、グロス塗装のセオリー通りに手間をかけたので、それなりに見られる完成品になりました(笑)。今回は苦手なデカール貼りも失敗せず、スムーズに作業出来たと思います。
このナイト2000のモデルは、近年のアオシマ製カーモデルの例に漏れず、パーツの合いは仮組み不要な程。と言っても、外装はほぼ一発抜きで、別パーツなのはノーズとリトラクタブル、クリアパーツくらいです。インテリアについては、一部の謎解釈を除けば概ね良く設定考証されており、沢山のスイッチ類の塗り分けさえ頑張れば、すこぶる高い完成品が手に入ります。
もしパチ組するとしても、設定上塗装がどうしても必要な箇所は、インテリアとウインドウ枠のつや消し黒部分くらいで、普通に組むには非常に簡単なモデルだと思います。
塗装工程としては、まず内外装共に黒サフを吹きました。ヒケはあまり目立たなかったので今回放置(笑)。外装に関しては、一旦シルバーを吹き、その上からブラックを吹いています。後は、セオリー通り1000〜2000番でペーパーがけし、GXスーパークリアーIIIを厚吹き。その後、ペーパーがけ、コンパウンドによる研磨、気に入らない箇所をブラックからやり直しといった感じ。
インテリアは、黒サフの上に直接つや消し黒やフラットベースを添加したタンをベタ吹きしています。スイッチ類は失敗してもリカバー出来るようにエナメル塗料にて。虫眼鏡が要りそうな作業でした(笑)。
ポンティアック・トランザムベースであるナイト2000のスポーティな外観を余す事なく再現。周囲の景色が映り込んでいますが、映り込む事が嬉しい(笑)。シーズンIVモデルは、ボンネットからノーズに繋がるラインが直線的になっています。「色気」という意味では、シーズンIIIの方が勝っているような気もしますね。
リアビュー。「KNIGHT」のプレートはデカール。ルーフはスモークグレーを吹いても想定の濃さにならなかったので、ホームセンターで見つけた車用の簡易UVカットシートを貼り付けています。また、このルーフは取り外せる仕様なのですが、ポロポロ落ちて心許ないので、接着してしまいました。
当キットは限定仕様なので、ナイトフラッシャーを再現するLEDユニットが付属。このLEDユニットの雰囲気の素晴らしさと言ったら…。残像まで再現しており、今にも「フォンフォン」というスキャニング音と野島さんの音声が聞こえてきそう。
インパネはほぼデカールで再現されます。デカールは余白が割と大きめで、今回はマークソフターで無理矢理馴染ませましたが、余白を切り取ってから貼り付けた方が良いかも。K.I.T.T.の音声インジケータの左右にあるランプは塗装必須となります。
80年代のSFマインドを刺激するセンターコンソール。ルーフにも同様の色とりどりなスイッチが装備されています。やはり塗り分けは大変。
リトラクタブルライトには開閉ギミックがあります。オープン時はちょっと困ったような顔になる上、ノーズの形状の影響で下部分が埋まってしまい、あまり格好良くはありません。またギミック自体はシーズンIII仕様と変わっていない筈ですが、やや挙動が劣化しているような…。
LEDを点灯させると、急激にリアルな雰囲気になります。やっぱり電飾は男のロマンだ(笑)。
巨大な悪に立ち向かう現代の騎士ナイトライダー。今日彼を待ち受ける者は、果たして誰か。
つい最近、廉価版DVDを集めたのですが、その途端COMPLETE Blu-ray BOXが発表されました。物凄く欲しいのですが、値段も凄くて手が出ません(笑)。これを機に、またナイトライダー人気が盛り上がってくれると嬉しいですねぇ。