スター・ウォーズのメカニック系は、ビークルモデルのみにしようと決めていたのですが、スカイウォーカーの夜明けであんな風に出てくるものですから、我慢できずに買ってしまったのが当キット。
シリーズのアイコンの一つであり、X形に展開する主翼というSFマインドを喚起しまくるデザインは、日本の特撮作品にまで様々な影響を与えることになった「偉大な発明」ですね。
キットの仕様、塗装など
バンダイのスター・ウォーズ・ラインナップにおける最初期のモデルですが、このシリーズは当初から優秀な設計だったことを窺わせます。
ハイディテールな割に少ないパーツ、組み立てやすさを重視した構成に加え、玄人のカスタマイズを受け入れる懐の広さも美点。ビークルモデルよりも大きいので、仕上げ次第でより説得力のある完成品となります。デカールが付属するのも嬉しい点ですね。ビークルモデルはすべてシールですから、仕上がりが段違いになります。
塗装は水性系塗料のパターンにて。アクリジョンベースカラーのグレーをサフに、同じくベースカラーのホワイトを黄色や赤の下地とします。ベースとなる機体色は、水性ホビーカラーのホワイトとガルグレーを1:1程度で混色したものを使用しています。キャノピーの枠はミディアムブルーそのままですが、攪拌が足りなかったのか、ちょっとあざとくなってしまいました。
汚れが肝になるので、スモークグレーでうるさくなるくらい入念にシェーディングした後、フラットベース投入のつや消しクリアでトップコート。その上からウェザリングカラーでウォッシングしています。
各部ショット
ハイディテールかつ適度な大きさで満足度のすこぶる高い傑作キット。カラーリングはほぼデカールでフォローする形になり結構大変ですが、それだけに完成時の達成感も大きいです。ベースはデス・スターの表面をモチーフとしたもの。
R2-D2の他に、R5-D4も付属。R2はデカールを使用するよりも塗り分けを推奨します。この頃のスター・ウォーズ系キットの説明書はやや分かり辛く、順序を理解しないとリカバリーがかなり大変なことになるので注意。
デカールで一番苦労するのは、青い縞々でしょうか。小さい軸にデカールを巻き付けるのって大変ですよね(笑)。
リアビューの説得力も抜群です。とにかくあらゆる角度から眺めて楽しめるキットになっています。
着陸客差し替えで駐機状態も再現可能。勿論主翼は可動ギミック搭載です。なお、このキャノピーはクリアパーツの可動版。枠をデカールまたは塗装にて補う必要があります。ルークっぽいパイロットを塗り分けてエンブレムのデカールを貼る作業がこれまた楽しいのです。
というわけで、スター・ウォーズのプラモデルの連続でした。実はまだボバ・フェットのスレーヴ1、そしてヨーダを積んでいたりします…。